pyboard に関する一般的なこと¶
目次
ローカルファイルシステムと SD カード¶
pyboard には小さな内部ファイルシステム(ドライブ)があります。これには /flash
という名前がついていて、マイクロコントローラのフラッシュメモリにあります。マイクロSDカードがスロットに挿入されている場合は /sd
として利用できます。
pyboard の起動時には、ブートするファイルシステムを決める必要があります。SD カードがない場合は内部ファイルシステム /flash
をブートファイルシステムとして使います。SD カードがある場合は SD カード /sd
を使います。起動後、現在のディレクトリは上記のいずれかのディレクトリに設定されます。
必要に応じて、 /flash/SKIPSD
という空のファイルを作成して SD カードの使用を防げますができます。このファイルが pyboard の起動時に存在する場合、SDカードはスキップされ、pyboard は常に内部ファイルシステムから起動します(この場合、SDカードはマウントされませんが、後からでもプログラムで os.mount
を使ってマウントすることにより、SD カードを使えるようになります。
(ボードの古いバージョンでは、 /flash
が 0:/
、 /sd
が 1:/
となっているので注意してください)。
ブートファイルシステムは2つのことのために使われます。1つは、 boot.py
と main.py
ファイルが探されるファイルシステムということであり、もう1つはUSB ケーブルを介して PC 上で利用可能になるファイルシステムということです。
ファイルシステムは PC の USBフラッシュドライブとして利用できます。このドライブにはファイルを保存できますし、 boot.py
と main.py
の編集もできます。
pyboard をリセットする前には、USB ドライブを取り出す(Linuxではアンマウント)することを忘れないでください。
ブートモード¶
普通に電源を入れるかリセットボタンを押すと、pyboard は標準モードでブートします。boot.py
ファイルが最初に実行され、USB の設定され、 main.py
が実行されます。
ボードの起動時にユーザスイッチを押し続けると、ブートシーケンスを変更できます。ユーザスイッチを押したままリセットを押し、ユーザスイッチを押し続けると、LED が2進数でカウントを行います。LED が必要なモードになったら、ユーザースイッチを放してください。選択されたモードの LED がすばやく点滅し、ボードがブートを行います。
モードには次のものがあります。
- グリーン LED のみは 標準ブート です:
boot.py
の実行の後にmain.py
を実行します。 - オレンジ LED のみは セーフブート です: ブード時にスクリプトを実行しません。
- グリーンとオレンジの両 LED の場合は ファイルシステムリセット です: flash ファイルシステムを出荷時の状態にリセットしてから、セーフモードで起動します。
ファイルシステムが壊れた場合は、モード 3 で起動して修正してください。コンピュータに接続されているためにファイルシステムのリセットがうまくいかない場合には、USB 充電器か、データ通信なしで電源供給だけの USB ケーブルを使って再度試してみてください。
エラー: LED の点滅¶
現在のところ、次の2種類のエラーが表示されます:
- 赤と緑のLEDが交互に点滅している場合は、
- Pythonスクリプト(たとえば
main.py
)にエラーがあります。REPLを使ってデバッグしてください。
- 4つのLEDすべてがゆっくりとオン/オフを繰り返している場合は重大な障害が発生しています。これは回復できませんので、ハードリセットを行う必要があります。
Windows で pyboard を使用するためのガイド¶
次の PDF ガイドでは、シリアルプロンプトの設定や DFU プログラミング使った新しいファームウェアのダウンロードなど、Windows で pyboard を使用する方法について説明しています: PDF ガイド 。
pyboard ハードウェア¶
pyboard 本体:
- v1.1
- PYBv1.1 回路図とレイアウト (2.9MiB PDF)
- v1.0
- PYBv1.0 回路図とレイアウト (2.4MiB PDF)
- PYBv1.0 メートル法寸法 (360KiB PDF)
- PYBv1.0 帝国単位寸法 (360KiB PDF)
公式スキンモジュール:
- LCD32MKv1.0 回路図 (194KiB PDF)
- AMPv1.0 回路図 (209KiB PDF)
- LCD160CRv1.0: see
lcd160cr
pyboard 上のコンポーネントのデータシート¶
- マイクロコントローラ: STM32F405RGT6 (製造元サイトへのリンク)
- 加速度センサー: Freescale MMA7660 (800kiB PDF)
- LDO 電圧レギュレータ: Microchip MCP1802 (400kiB PDF)
他のコンポーネントのデータシート¶
- LCD タッチセンサースキン上の LCD ディスプレイ: Newhaven Display NHD-C12832A1Z-FSW-FBW-3V3 (460KiB PDF)
- LCD タッチセンサースキン上のタッチセンサーチップ: Freescale MPR121 (280KiB PDF)
- オーディオスキン上のデジタル電位差計: Microchip MCP4541 (2.7MiB PDF)