ussl -- SSL/TLS モジュール

このモジュールは、該当する `CPython` モジュールのサブセットを実装しています。 詳しくはオリジナルの CPython ドキュメンテーションを参照してください: ssl.

このモジュールは Transport Layer Security (以前は “Secure Sockets Layer” とと呼ばれていて、今でもこの名称で呼ばれることが多々あります)による暗号化とクライアント側とサーバー側のネットワークソケットのピア認証機能へのアクセスを提供します。

関数

ussl.wrap_socket(sock, server_side=False, keyfile=None, certfile=None, cert_reqs=CERT_NONE, ca_certs=None)

stream sock (通常は SOCK_STREAM タイプの usocket.socket インスタンス)を引数としてとり、SSL コンテキストで基本となるストリームをラップした ssl.SSLSocket インスタンスを返します。返されるオブジェクトには read(), write() のような通常の stream インスタンスのインタフェースメソッドをがあります。MicroPython において、返されたオブジェクトは recv(), send() のようなソケットインタフェースやメソッドを公開していません。特に、サーバー側の SSL ソケットは、非 SSL リスニングサーバーソケットの accept() から返される通常のソケットから作成する必要があります。

特定の MicroPython ポート のモジュールの実装によっては、 上記のキーワード引数の一部またはすべてがサポートされていない可能性があります。

警告

ussl モジュールの実装によってはサーバー証明書の検証が行われないため、中間者攻撃を受けやすい SSL 接続になってしまいます。

例外

ssl.SSLError

この例外は存在しません。代わりにベースクラスの OSError が使われます。

定数

ussl.CERT_NONE
ussl.CERT_OPTIONAL
ussl.CERT_REQUIRED

cert_reqs パラメーターでサポートされる値です。