このドキュメンテーションは、MicroPython の最新開発ブランチのためのものです。 リリースバージョンでは利用できない機能に言及することがあります。

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3. 内部ファイルシステム

デバイスが 1Mbyte 以上のストレージを持っているなら、ファイルシステムを含むように(最初の起動時に)設定されます。このファイルシステムは FAT フォーマットを使用し、MicroPython ファームウェアの後にフラッシュに保存されます。

3.1. ファイルの作成と読み取り

ESP8266 の MicroPython は、組込みの open() 関数を使用して Python でファイルにアクセスする標準的な方法をサポートしています。

ファイルを作成するには次のようにします:

>>> f = open('data.txt', 'w')
>>> f.write('some data')
9
>>> f.close()

"9" は、 write() メソッドで書き込まれたバイト数です。次のコマンドを使用して、この新しいファイルの内容を読み取ることができます。

>>> f = open('data.txt')
>>> f.read()
'some data'
>>> f.close()

ファイルを開くときの既定のモードは、読取り専用モードでテキストファイルとして開くことです。バイナリモードでの書込み用に開くには open() の第2引数に 'wb' を指定し、読取り用に開くには 'rb' を指定します。

3.2. ファイルのリスト表示など

os モジュールは、ファイルシステムをさらに制御するために使用できます。最初にモジュールをインポートします:

>>> import os

次に、ファイルシステムの内容を列挙してみてください:

>>> os.listdir()
['boot.py', 'port_config.py', 'data.txt']

ディレクトリを作れます:

>>> os.mkdir('dir')

エントリを削除できます:

>>> os.remove('data.txt')

3.3. スクリプトの起動

起動時に ESP8266 によって特別に扱われるファイルは、boot.py と main.py の2つです。boot.py スクリプトが(存在する場合)最初に実行され、それが完了すると main.py スクリプトが実行されます。これらのファイルを自分で作成し、デバイスの起動時に実行するコードを入力できます。

3.4. WebREPL を介したファイルシステムへのアクセス

ブラウザまたはコマンドラインツールなどの Web クライアントを使い、WebREPL を介してファイルシステムにアクセスできます。WebREPL の詳細については、クイックリファレンスとチュートリアルの章を参照してください。