このドキュメンテーションは、MicroPython の最新開発ブランチのためのものです。 リリースバージョンでは利用できない機能に言及することがあります。

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Zephyr ポートのクイックリファレンス

以下は Zephyr ポートのクイックリファレンスです。このポートを初めて使う場合は、まず次の章を参照してください:

MicroPython の実行

次のチュートリアルの該当セクションを参照してください: Zephyr ポートでの MicroPython の始め方

遅延とタイミング

time モジュールを使います:

import time

time.sleep(1)           # 1秒間、一時停止する
time.sleep_ms(500)      # 500ミリ秒間、一時停止する
time.sleep_us(10)       # 10マイクロ秒間、一時停止する
start = time.ticks_ms() # ミリ秒カウンター値を取得
delta = time.ticks_diff(time.ticks_ms(), start) # 時差を計算

ピンと GPIO

machine.Pin クラスを使います:

from machine import Pin

pin = Pin(("GPIO_1", 21), Pin.IN)   # GPIO1 の入力ピンを作成
print(pin)                          # ピンのポートと番号を表示

pin.init(Pin.OUT, Pin.PULL_UP, value=1)     # ピンを再初期化

pin.value(1)                        # ピンを high に設定
pin.value(0)                        # ピンを low low に設定

pin.on()                            # ピンを high に設定
pin.off()                           # ピンを low に設定

pin = Pin(("GPIO_1", 21), Pin.IN)   # GPIO1 の入力ピンを作成

pin = Pin(("GPIO_1", 21), Pin.OUT, value=1)         # 作成時にピンを high に設定

pin = Pin(("GPIO_1", 21), Pin.IN, Pin.PULL_UP)      # 内部プルアップ抵抗を有効化

switch = Pin(("GPIO_2", 6), Pin.IN)                 # スイッチ用の入力ピンを作成
switch.irq(lambda t: print("SW2 changed"))          # スイッチの状態の変更時に割り込みを有効化

ハードウェア I2C バス

ハードウェア I2C には machine.I2C クラスを使ってアクセスします。

from machine import I2C

i2c = I2C("I2C_0")          # I2C バスを構築
print(i2c)                  # デバイス名を表示

i2c.scan()                  # 利用可能な I2C スレーブのデバイスをスキャン

i2c.readfrom(0x1D, 4)                # スレーブ 0x1D から 4 バイト読み込み
i2c.readfrom_mem(0x1D, 0x0D, 1)      # スレーブ 0x1D のスレーブメモリー 0x0D から 1 バイト読み込み

i2c.writeto(0x1D, b'abcd')           # アドレス 0x1D のスレーブに書き込み
i2c.writeto_mem(0x1D, 0x0D, b'ab')   # スレーブ 0x1D のスレーブメモリー 0x0D に書き込み

buf = bytearray(8)                  # サイズ 8 のバッファを作成
i2c.writeto(0x1D, b'abcd')          # スレーブ 0x1D に buf を書き込み

ハードウェア SPI バス

machine.SPI クラスを介してアクセスします:

from machine import SPI

spi = SPI("SPI_0")          # デフォルトの設定で SPI バスを構築
spi.init(baudrate=100000, polarity=0, phase=0, bits=8, firstbit=SPI.MSB) # 設定

# SPI バス構築と設定を一緒に行うことで、上と同等のことを実現
spi = SPI("SPI_0", baudrate=100000, polarity=0, phase=0, bits=8, firstbit=SPI.MSB)
print(spi)                  # デバイス名とバス設定を表示

spi.read(4)                 # MISO で 4 バイトを読み込み
spi.read(4, write=0xF)      # 4 バイト読み込み、その間 MOSI に 0xF を書き出し

buf = bytearray(8)          # サイズ 8 のバッファを作成
spi.readinto(buf)           # バッファに読み込み(バッファサイズ分のバイト数だけ読み込み)
spi.readinto(buf, 0xF)      # MOSI に 0xF に書き出しながらバッファに読み込み

spi.write(b'abcd')          # MOSI に4バイト書き出し

buf = bytearray(4)                  # サイズ 4 のバッファを作成
spi.write_readinto(b'abcd', buf)    # MOSI への書き出しと MISO からのバッファへの読み込み
spi.write_readinto(buf, buf)        # MOSI への buf の書き出しと buf への読み込み

ディスクアクセス

ディスクのファイルシステムをサポートするには zephyr.DiskAccess クラスを使います:

import vfs
from zephyr import DiskAccess

block_dev = DiskAccess('SDHC')      # SDカード用のブロックデバイスオブジェクトを作成
vfs.VfsFat.mkfs(block_dev)          # ディスクストレージブロックを用いて FAT ファイルシステムオブジェクトを作成
vfs.mount(block_dev, '/sd')         # SD カード用のサブディレクトリにファイルシステムをマウント

# マウントしたファイルシステムでは、普通にファイル操作が可能
with open('/sd/hello.txt','w') as f:     # ディレクトリ中に新しいファイルをオープン
    f.write('Hello world')                  # ファイルに書き出し
print(open('/sd/hello.txt').read())      # ファイルの内容を表示

フラッシュ領域

フラッシュ領域のファイルシステムをサポートするには zephyr.FlashArea クラスを使います。

import vfs
from zephyr import FlashArea

block_dev = FlashArea(4, 4096)      # frdm-k64f フラッシュスクラッチパーティションにブロックデバイスオブジェクトを作成
vfs.VfsLfs2.mkfs(block_dev)         # フラッシュブロックデバイスを使って、lfs2フォーマットでファイルシステムを作成
vfs.mount(block_dev, '/flash')      # フラッシュ用のサブディレクトリにファイルシステムをマウント

# マウントしたファイルシステムでは、普通にファイル操作が可能
with open('/flash/hello.txt','w') as f:     # ディレクトリ中に新しいファイルをオープン
    f.write('Hello world')                  # ファイルに書き出し
print(open('/flash/hello.txt').read())      # ファイルの内容を表示

センサー

センサーデータにアクセスするには zsensor.Sensor クラスを使います:

import zsensor
from zsensor import Sensor

accel = Sensor("FXOX8700")    # 加速度センサーのセンサーオブジェクトを作成

accel.measure()               # 加速度センサーから読み込んだ計測データを取得

# 以下は measure() で取得した値を表示
accel.get_float(zsensor.ACCEL_X)  # 加速度センサーのX軸センサーチャンネル計測値を float で表示
accel.get_millis(zsensor.ACCEL_Y) # 加速度センサーのY軸センサーチャンネル計測値を100万分の1単位で表示
accel.get_micro(zsensor.ACCEL_Z)  # 加速度センサーのY軸センサーチャンネル計測値を1000分の1単位で表示
accel.get_int(zsensor.ACCEL_X)    # 加速度センサーのX軸センサーチャンネル計測値を int で表示