このドキュメンテーションは、MicroPython の最新開発ブランチのためのものです。 リリースバージョンでは利用できない機能に言及することがあります。

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UNIX および Windows ポートのクイックリファレンス

コマンドラインオプション

Usage:

micropython [ -h ] [ -i ] [ -O<level> ] [ -v ] [ -X <option> ] [ -c <command> | -m <module> | <script> ] [ <args> ]

起動オプション

-c <command>

<command> のコードを実行します。コードは1つ以上の Python ステートメントです。

-m <module>

モジュール <module> を実行します。モジュールは sys.path が示すパスに存在している必要があります。

<script>

ファイル <script> を実行します。スクリプトは有効な MicroPython ソースコードファイルである必要があります。

上記の3つのオプションのいずれも指定されていない場合、MicroPython は対話型 REPL モードで実行されます。

<args>

モジュール/スクリプトの後の追加の引数は sys.argv に渡されます(オプション -c ではサポートされていません)。

一般オプション

-h

コマンドラインの使用法を含むヘルプメッセージを出力して終了します。

-i

検査を有効にします。このフラグを設定すると、コマンド、モジュール、スクリプトが終了した後、MicroPython が対話型 REPL モードに入ります。これは、未処理の例外の後の状態をデバッグするのに役立ちます。環境変数 MICROPYINSPECT も参照してください。

-O | -O<level> | -OO...

最適化レベルを設定します。の O の後に数字を付けるか、 O を複数回繰り返すことによりレベルを示すことができます。たとえば -O3-OOO は同じです。

-v

冗長レベルを上げます。このオプションは複数回指定できます。このオプションは MicroPython 本体をコンパイルしたときに MICROPY_DEBUG_PRINTERS を有効にした場合にのみ有効です。

-X <option>

追加の処理系固有のオプションを指定します。可能なオプションは次のとおりです:

  • -X compile-only はコマンド、モジュール、スクリプトをコンパイルしますが、実行しません。

  • -X emit={bytecode,native,viper} はデフォルトのコードエミッタを設定します。MicroPython 本体がコンパイルされたときの設定によっては、ネイティブエミッターが利用できない場合があります。

  • -X heapsize=<n>[w][K|M] はガベージコレクターのヒープサイズを設定します。接尾辞 w はバイトではなくワードを意味します。 K は x1024、 M は x1024x1024 を意味します。

  • -X realtime はスレッドの優先順位をリアルタイムに設定します。これはタイマーの精度を向上させるのに有効です。macOS でのみ利用可能です。

環境変数

MICROPYPATH

MicroPython ライブラリのデフォルトの検索パスをオーバーライドします。 MICROPYPATH にはディレクトリのリストをコロン(Windows ポートではセミコロン)で区切って設定する必要があります。 MICROPYPATH が定義されていない場合、検索パスは ~/.micropython/lib:/usr/lib/micropython (Windows ポートでは (~/.micropython/lib)、または MicroPython 本体のコンパイル時に MICROPY_PY_SYS_PATH_DEFAULT オプションに設定した値になります。

MICROPYINSPECT

検査を有効にします。 MICROPYINSPECT が空でない文字列に設定されている場合、 -i コマンドラインオプションの設定と同じ効果があります。