このドキュメンテーションは、MicroPython の最新開発ブランチのためのものです。 リリースバージョンでは利用できない機能に言及することがあります。

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4. リセットとブートモード

4.1. ボードのリセット

何か問題が発生した場合、2つの方法でボードをリセットできます。1つ目は、MicroPython のプロンプトで CTRL-D を押して、ソフトリセットを実行する方法です。このとき、次のようなメッセージが表示されます:

MPY: sync filesystems
MPY: soft reboot
MicroPython v1.18-293-g339aa09b8-dirty on 2022-03-26; RA6M2_EK with RA6M2
Type "help()" for more information.
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それがうまくいかない場合は、RESET ボタンを押してハードリセット(電源を切ってもう一度入れる)を実行できます。これによりセッションが終了し、ボードに接続するために使用したプログラム(PuTTY、screen など)が切断されます。

4.2. ブートモード

3つのブートモードがあります:

  • ノーマルブートモード

  • セーフブートモード

  • 工場出荷時ファイルシステムブートモード

boot.py と main.py は「ノーマルブートモード」で実行されます。

boot.py と main.py は「セーフブートモード」で実行 されません

「工場出荷時ファイルシステムブートモード」では、内蔵フラッシュのファイルシステムが初期化され、すべてのファイルが消去されます。

ブートモードを変更するには、ボード上の USER SW1 を押しながら RESET ボタンを押してください:

  • ノーマルブートモードにする場合、LED1 が4回以上点滅した後、USER SW1を離します。

  • セーフブートモードにする場合、LED1 が2回点滅した後、USER SW1を離します。

  • 工場出荷時ファイルシステムブートモードの場合、LED1 が3回点滅した後に USER SW1 を離します。

前章で、LED1 点滅を実行する main.py を作成しました。ブートモードをセーフブートモードに変更すると、main.py が実行されずに MicroPython が起動します。そこで、次のコマンドで main.py を削除してください。

import os
os.remove('main.py')

または、ブートモードを工場出荷時ファイルシステムブートモードに変更してください。

ファイルシステムが初期化され、boot.py と main.py のファイルだけが存在することを確認できます。

import os
os.listdir()