クラス WIZNET5K -- WIZnet5x00 イーサネットモジュールの制御¶
このクラスを使用すると、W5200 および W5500 チップセットに基づいた WIZnet5x00 イーサネットアダプタを制御できます。ファームウェアでサポートされている特定のチップセットは、コンパイル時の MICROPY_PY_NETWORK_WIZNET5K オプションで選択されます。
注釈
ESP32 ポートでも WIZnet W5500 チップセットをサポートしていますが、このポートでは network.LAN インターフェース を使います。
使用例:
import network
nic = network.WIZNET5K(pyb.SPI(1), pyb.Pin.board.X5, pyb.Pin.board.X4)
print(nic.ipconfig("addr4"))
# これで通常どおりソケットを使えるようになる
...
この例が機能するためには WIZnet5x00 モジュールを次のように配線することが必要になります。
MOSI を X8 に配線
MISO を X7 に配線
SCLK を X7 に配線
nSS を X5 に配線
nRESET を X4 に配線
他の SPI バスを使うことや、nSS, nRESET に他のピンを使うことも可能です。
コンストラクタ¶
- class network.WIZNET5K(spi, pin_cs, pin_rst)¶
WIZNET5K ドライバーオブジェクトを作成し、指定した SPI バスとピンを使って WIZnet5x00 モジュールを初期化し、WIZNET5K オブジェクトを返します。
引数は次のとおりです:
spi は WIZnet5x00 が接続されている SPI バス(MOSI, MISO, CLK ピン)の SPI オブジェクト です。
pin_cs は WIZnet5x00 nSS ピンが接続されている Pin オブジェクト です。
pin_rst は WIZnet5x00 nRESET ピンが接続されている Pin オブジェクト です。
これらのオブジェクトはすべてドライバによって初期化されるため、自分で初期化する必要はありません。たとえば、次のように使えます。
nic = network.WIZNET5K(pyb.SPI(1), pyb.Pin.board.X5, pyb.Pin.board.X4)
メソッド¶
このクラスは AbstractNIC
のほとんどのメソッドを実装しています。それらメソッドについては AbstractNIC のドキュメントを参照してください。追加のメソッドは次のとおりです。
- WIZNET5K.regs()¶
WIZnet5x00 のレジスタをダンプします。デバッグ用です。